アマパ州は、アマゾン川の河口の北部、赤道直下に位置しています。世界最大の熱帯雨林であるアマゾンの一角を形成するとともに、ギアナ高地の一部でもあります。州の面積の76%を占める複数の保全地域は、連続した熱帯保全林として世界最大のアマパ生物多様性コリドー(1,065万ヘクタール)の一部をなし、極めて豊かな生物多様性の宝庫となっています。
州内の天然林は、その92%が今も原生的な状態を保っており、森で採れる多様な果実や森から流れ出る水に支えられた漁業や農業を通じて、長年にわたり州の経済を支えてきました。しかし、近年の国内電力網への接続や他州での開発制限の影響により、アマパ州の開発が加速しています。州の産業構造が大きく変化する中、持続可能性を開発の柱に据え、森林を適切に利用・管理していくことがますます重要です。
プロジェクトでは、木材および非木材林産物の持続的生産や、環境配慮型農業の導入を通じて森林の持続的な管理・活用を推進するとともに、普及啓発活動にも取り組んでいます。
活動
森林資源の持続可能な利用・管理
コミュニティが森林から経済的便益を得られるよう、アンディローバオイルなどの非木材林産物の採取・加工・商品化や、低インパクト伐採に関するトレーニングを実施しています。
アグロエコロジー
持続可能な農業をコミュニティに導入するため、アサイーやクプアスなどの作物を有機肥料で生産する取り組みを行っています。また、マーケティングや販売に関するトレーニングも実施しています。
普及啓発
森林が環境面だけでなく、社会面や経済面にも大きな便益をもたらすことへの理解を深め、アマパ生物多様性コリドーの広域保全を強化するため、それぞれの保護地域での広報戦略の策定や、保護地域間で連携するための仕組みづくりに取り組んでいます。
◆本プロジェクトはダイキン工業株式会社の支援を受けています。 ダイキン工業とのパートナーシップについてはこちら
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