リベリア

東ニンバ自然保護区の保全事業

アフリカ全土の哺乳類種の4分の1以上が生息し、20種もの霊長類が暮らす西アフリカ・ギニア森林ホットスポットは、行き場を失った野生生物にかろうじて生息地を提供しています。リベリアはそのほぼ全域がこのホットスポットに含まれ、衛星画像で見ると、森林が失われた周辺の国々の間に浮かぶ緑の島のようです。

リベリアに残された森林は、世界的に重要な生物多様性の保全にとって欠かせないだけでなく、リベリアの人びとにとっても、森林から得られる様々な産物やエコツーリズムの機会、その他の生態系サービスを通じて生活の基盤を支えています。熱帯雨林の広がる東ニンバ自然保護区の周囲では、コミュニティが何世代にもわたって森と共に暮らしてきました。しかし、人口増加に伴い森林への圧力は増大し、豊かな森に支えられた生活が危機にさらされています。

活動

保全契約
保全契約は、地元コミュニティによる持続的な自然資源管理を実現するための手法です。コミュニティが森林を伐採することなく豊かに暮らせるよう、話し合いを通じて決定された農業技術の支援などを提供する計画です。

環境教育と普及啓発
生物多様性保全の重要性への理解を深めるため、演劇なども取り入れた活動を実施しています。また、東ニンバ自然保護区周辺の小学校での環境クラブ活動、ニンバ郡コミュニティカレッジでの定期的な保全フォーラムの実施を通じて、次世代の育成にも取り組んでいます。

© Liam Walsh

◆本プロジェクトはダイキン工業株式会社の支援を受けて実施されました。 ダイキン工業とのパートナーシップについてはこちら

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