重点テーマ

 

自然は、生命そのものです。

私たちが呼吸するとき、水を飲むとき、食べるとき…それらはすべて自然からいただくものです。
そして、大切な自然を安全に保つためには、
限られた時間・資金・人的資源を最大限効率的に活用することが重要です。

CIは、3つの戦略的重点テーマの下、多様なパートナーシップを柱に保全活動を実行しています。

 

 

気候危機

炭素を大量に吸収・貯蔵する能力を持つ重要な場所を特定して保護し、コミュニティとともに自然再生や適切な管理に取り組み、「自然を活用した気候対策」を実践しています。
© Thomas Muller

海洋保全

10年以上に及ぶ、政府や企業、コミュニティなど多様なパートナーシップ経験に基づき、先端技術と社会的イノベーションを組み合わせた地球規模での海洋保護を進めています。

© Cristina Mittermeier/sealegacy

持続可能な経済

人と自然にとって重要な場所において、持続可能な生産と自然保護の両立を目指しています。地域社会や企業とともに開発モデルを設計および実行し、「ネイチャーポジティブ」な経済を推進しています。
© Robin Moore/iLCP

5つのアプローチ

自然を脅かす様々な問題は、複雑であると同時に多様です。
そのため、CIは5つのアプローチを用いて、課題の解決に取り組んでいます。

科学に基づく戦略

CIは 国際的な科学者チームを持つ、数少ない環境保全団体の一つです。科学は、常に私たちの活動の指針であり、戦略と手法開発の基礎となっています。CIの科学者によって発表された研究は、どの米国内の保護団体、さらには主要な大学よりも多く引用されています。

革新的なファイナンス

十分なスケールで自然保護を実現するために、革新的なファイナンスの仕組みづくりを行っています。 1987年、ボリビアで世界初の自然保護債務スワップの開始してから今日まで、企業が森林保護に投資しすることで、気候の安定化を実現させる炭素基金の創設など、自然を破壊するより、生かして育むことの価値を明らかにし、自然への投資を実行可能で価値ある投資へ変えています。 

先住民族の権利

先住民族の権利を尊重することは、私たちの使命達成に不可欠です。 先住民は世界の土地の20%しか管理していませんが、そのような土地には、世界の生物多様性の80%が集まっています。 それにもかかわらず、先住民族は世界の土地の約6%にしか法的権利を持っておらず、多くの場合、彼らの権利は実際には制限されています。 CIは、先住民族が自分たちの土地や権利に関して、自由で事前情報に基づく同意形成の原則に従い、協働しています。

政府との協力

自然の能力を回復させるには、強固な政策が必要です。 CIは、各国政府に最先端の科学的知見を提供することで、環境保全と人間の幸福を実現するための最適な政策決定を導きます。

企業との連携

企業は、事業が依存する自然を守るために、環境面、社会面で責任ある実践方法を取り入れる必要があります。CIは業界内や異業種間へ働きかけ、より大規模に持続可能な生産を支援しています。